今さら聞けない? 「航空券の価格」が上がったり下がったりするワケ

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航空券代は購入時期や空席率に応じてその価格が大きく上下する。いったいなぜか。

ロシアからの航空券代が急上昇したワケ

搭乗券(画像:写真AC)
搭乗券(画像:写真AC)

 9月末、突如としてロシアからの航空券代が急騰した。空席率に応じて価格を変動させるダイナミックプライシング(変動価格制)によるためだ。ロシア内で動員令による成人男性の出国禁止が起こるかもしれないという不安から、多くの国民がロシア国外への脱出を試み、ロシアに乗り入れていた各航空会社の席はあっという間に埋まった。その結果、通常10万円前後で販売されているロシア-ドバイ間の片道航空券は、なんと日本円で約40万円近くにも跳ね上がった。

 このように、航空券代は購入時期や空席率に応じてその価格が大きく上下する。機内で隣の席に座っている人と目的地、受けるサービスは全く同じであるにも関わらず、実は購入価格は数倍の差がある……なんてこともよくある。

 一般的に、夏休みや春休みなどの繁忙期に航空券代は跳ね上がる。逆に2月や6月などの休暇が取りにくい時期は、お得な価格で利用者へのアピールを試みる。需要と供給の差を埋めるために価格を大幅に広げることで、収益のバランスを保っているのだ。

 このダイナミックプライシングは、繁忙期はもちろん、閑散時期の利用者への宣伝のたやすさが特徴だ。飛行機以外では、ホテルの宿泊料金システムにも多く採用されている。コロナ禍で通常数万円する高級ホテルの宿泊代が数千円台へガクッと下がったことが記憶に新しいが、このように空室率に応じて価格を変動させている。

「宿泊する計画はなかったけれど、この価格なら泊まりたい」
「旅行に行く気はなかったけれど、こんなにお得な価格なら、せっかくだし行こうかな」

と、利用者の購入への心理的ハードルが下がりやすくなる。

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