今さら聞けない? 「航空券の価格」が上がったり下がったりするワケ

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航空券代は購入時期や空席率に応じてその価格が大きく上下する。いったいなぜか。

公共交通機関の価格はどう変化するのか

配車アプリ(画像:pixabay)
配車アプリ(画像:pixabay)

 海外の配車サービスUberでは、需要が高まる雨の日や混雑時に乗車料金が高くなるシステムを採用している。この先、日本でも新幹線に限らず、バスやタクシーなどの料金システムも「常に一定の価格でサービスを提供する」という観点から、少しずつ変化していく可能性も高い。

 しかしダイナミックプライシングの導入が進むことで、いつ購入しても同じ料金で乗車できる、という安心感や信頼感はなくなってしまう。また時間に余裕のある人などは価格の恩恵を常に受けやすいが、逆に融通が利かない人は高い料金を毎回支払わなければならなくなり、利用客間で不公平感が生まれる恐れがある。

 このような点からバスや新幹線などの公共性の高いものにおいては、航空券のような価格のアップダウンが激しい料金システムへの変更は現状ではまだ望ましいとは言えないだろう。

 この先も公共交通機関において価格設定が見直されることがあるだろうが、平等で安心感のあるサービスを継続的に提供するためにも、公共交通機関と利用者の双方が納得できる適正価格に落ち着くことを筆者は期待している。

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