今さら聞けない? 「航空券の価格」が上がったり下がったりするワケ
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航空券代は購入時期や空席率に応じてその価格が大きく上下する。いったいなぜか。
航空券にも割引が存在

また、実はあまり知られていないが、航空会社にはダイナミックプライシングの影響を受けない
「当日割チケット」
がある。これは当日空席があれば、事前に決められた固定料金(普通運賃の約7割引き)で購入できる、なんともお得なチケットだ。ただし、事前予約はできず購入には年齢制限がある。JAL(日本航空)は「スカイメイト・スマートシニア空割」、ANA(全日空)は「スマートU25・スマートシニア空割」という名前で、どちらも満12歳以上25歳以下が対象だ。
筆者(加藤舞、海外旅行ライター)も、学生時代は帰省時によくこの割引制度を使っていた。ダイナミックプライシングを基本は採用しつつ、それでもすくい切れない当日の空席を埋めるには良いシステムである。航空会社としても、金銭的に長距離バスを利用しがちな学生や時間の余裕のあるシニア世代へうまくアプローチをすることで、当日ギリギリまで最大限に搭乗率を高めることができる良い方法だ。