航空会社の生き残りをかけたサービス? もはや普通じゃない「特別機内食」をご存じか

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飛行機に搭乗する際の楽しみのひとつである機内食。そんな機内食だが、個々の食のニーズに対応した「特別機内食」というものが存在するのをご存じか。

「特別機内食」とは何か

機内食を食べる人のイメージ(画像:写真AC)
機内食を食べる人のイメージ(画像:写真AC)

 機内食は、飛行機に搭乗する際の楽しみのひとつだ。国内線は主にドリンクやスープの提供のみだが、国際線は搭乗クラスや路線に合わせた多様な機内食が提供される。そんななか、個々の食のニーズに対応した「特別機内食」というものが存在する。

 特別機内食はアレルギーや健康・宗教に配慮したメニューで、普段提供される機内食とは異なる食材や製法で作られていることが多い。子ども用のチャイルドミールなどは、目にしたことがある人も多いだろう。

 そのほかには、

・ベジタリアン対応ミール
・ヒンズー教対応ミール
・低糖質ミール
・アレルギー対応ミール

などがある。事前予約が必要だが、希望すればどのメニューでも無料でリクエストできる。

 筆者(加藤舞、海外旅行ライター)が以前勤務していた、アラブ首長国連邦のドバイを本拠とするエミレーツ航空では、特別機内食のリクエストがとても多く、時には半数近くを占めることもあった。宗教に配慮した食事が一番多かったが、今は廃止されてしまったフルーツミールなども人気が高かった。

 日系エアラインの特別機内食の数は、世界の大手航空会社と比較してもかなり多い。ほとんどのフルサービスキャリアが、

「10種類前後」

の選択肢を提供しており(デルタ航空は10種類、中東のエミレーツ航空は13種類)、日本航空(JAL)は25種類、全日本空輸(ANA)は24種類からリクエストできる。

 野菜を中心としたベジタリアン対応の食事だけでも6種類あり、さらにシーフードミール・フルーツミールなど、食の好みやライフスタイルに合わせられる。ここまで細かく乗客のニーズに応えているのは、日系エアラインならではだろう。

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