トラックドライバーの事故が続発! ピンチの大手物流会社が「ヒヤリハット」を94%減できたワケ

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人は機械とは違う。どんなにマジメに職務に取り組んでいても、心身の不調によりミスを犯すことがある。だが、プロドライバーの場合、そのミスは人の命を奪ってしまうことがある。

ある事業所で、半年間に3件発生

大手物流企業のイメージ(画像:写真AC)
大手物流企業のイメージ(画像:写真AC)

 2015年、日立物流は悩んでいた。ある事業所において、半年間で追突事故が3件、立て続けに発生したからである。

 いずれの事故においても、ドライバーは居眠りもしていなければ、脇見もしていない。携帯電話を操作するような、ながら運転も行っていない。もちろん、乗務前点呼において体調不良も確認されていなかった。

 運送会社に限らず、タクシー会社、バス会社では、立て続けに交通事故が発生した場合、まずはドライバーへの安全教育の強化を行うことが多い。だがこのようにドライバー自身に問題行動がなかったケースでは安全教育を行う意味が乏しい。

 どうしたら良いのか……?

 悩んだ日立物流は、事故を起こしたドライバーから、さらにヒアリングをした。

 すると、ひとりのドライバーは妻の闘病に悩んでおり、もうひとりのドライバーは親の介護で慢性的な精神疲労状態にあったことが分かった。

 事故の原因として浮かび上がったのは、悩みごとによって運転に集中しにくい状態にあったこと、すなわち漫然運転であった。

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