トラックドライバーの事故が続発! ピンチの大手物流会社が「ヒヤリハット」を94%減できたワケ

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人は機械とは違う。どんなにマジメに職務に取り組んでいても、心身の不調によりミスを犯すことがある。だが、プロドライバーの場合、そのミスは人の命を奪ってしまうことがある。

漫然運転の予兆を察知する難しさ

日立物流 営業統括本部 輸送事業強化PJ SSCV強化グループ 主任技師 秋山隆宏氏(画像:坂田良平)
日立物流 営業統括本部 輸送事業強化PJ SSCV強化グループ 主任技師 秋山隆宏氏(画像:坂田良平)

 だが、これはこれでとても悩ましい。

 と言うのも、漫然運転を引き起こしかねないドライバーの心身の状態を、乗務前点呼において運行管理者が把握したうえで、運転を控えさせることは難しいからである。

 ドライバー側にしても、「今日は気持ちが落ち込んでいるので、乗務を控えさせてください」とは申告しにくいだろう。申告されたところで、運行管理者も「それはサボりたいだけじゃないの……?」と思うかもしれない。

 ドライバーに限らず、全ての働く人々は、バイオリズムの変化によって「今日は仕事に集中できていないな」と感じた経験があると思う。

 多少気持ちが沈んだ程度ではなく、事故を起こしかねない状態、すなわち漫然運転をしてしまうほど、バイオリズムが低下した状態を検知する仕組みはないのだろうか。

AIドラレコで、安全な運転技能を習得

Mobility Technologies スマートドライビング事業部 ビジネス開発部 マーケティンググループ グループマネージャー 岡田拓也氏(画像:坂田良平)
Mobility Technologies スマートドライビング事業部 ビジネス開発部 マーケティンググループ グループマネージャー 岡田拓也氏(画像:坂田良平)

 一見、普通のドライブレコーダー(ドラレコ)と近しい姿をしたMobility Technologies社の「DRIVE CHART」。だが、車両運行中の車外の映像を記録するだけの従来型ドラレコとは根本的に異なった機能を備えている。

 車内外のカメラで撮影した、ドライバーの行動、クルマの挙動を検証し、運転の3要素(認知・判断・操作)のうち、とりわけ認知と判断に対するドライバーの悪癖を指摘する役目を担うのだ。

・加速度センサーなどにより、急発進、急後退、急ブレーキ、急ハンドル、制限速度超過などの不適切な運転を検知
・GPSと連動、車両の位置情報をリアルタイムに把握することで、一時停止標識のある交差点で、一時停止を行わなかった事象を検知
・車外向きカメラで撮影した画像を解析し、前車との車間距離不足を検知
・車内向きカメラで撮影した画像を解析し、ドライバーの脇見を検知

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