鉄道ファンだけじゃもったいない! 列車が走らなかった「未成線」、その効果的な活用方法とは

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未成線のなかには、第三セクターが経営主体となり開業にこぎ着けた線も。また、道路や遊歩道に転用された例や、また、観光スポットや学術施設などに活用されている。

未成線とは何か

北海道函館市の戸井線(未成線)の廃線跡(画像:写真AC)
北海道函館市の戸井線(未成線)の廃線跡(画像:写真AC)

 数ある鉄道マニアが興味を持つジャンルのなかで、「未成線」はマイナーな部類に入る。かつて鉄道が走っていたが、廃止やルート変更で使われなくなった廃線とは異なり、狭義の意味での未成線は、「せっかく造ったのに列車が走ることすらなかった悲劇的な運命をたどった路線」のことだ。

 なかには、利用されることなく山中に放置されながらも、土木学会選奨土木遺産に認定されたものもある。今回は、西日本を中心に未成線をいくつか紹介する。

 未成線は、広義の意味で、構想段階で終わった路線から、事業免許を取得したものの建設までたどり着かなかった路線、あるいは構造部や路盤を建設したものの途中で建設を中止した路線まで、開業できなかった線路を指している。このうち、造り続けていたものの建設を中止された路線が、狭義の意味での未成線といわれ、一部の鉄道愛好家や土木構造物愛好家などの興味の対象となっている。

 建設したものの使用されなかった未成線のなかには、愛知環状鉄道や土佐くろしお鉄道のように、第三セクターが経営主体となり開業にこぎ着けた線もある。また、道路や遊歩道に転用された例や、

・観光スポット
・学術施設
・農業施設

などとして活用されている路線もある。