国内線「機内食」最新事情 もはや食べるだけにとどまらない? 飲料・菓子メーカーとコラボ戦略も

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時代ごとに変遷してきた「機内食」。その最新事情を紹介する。

昔は普通席にもあった機内食

スターバックスコーヒーとの提携合意で提供されていた、ANAの有料コーヒー(画像:スターバックスコーヒージャパン)
スターバックスコーヒーとの提携合意で提供されていた、ANAの有料コーヒー(画像:スターバックスコーヒージャパン)

 日本国内線で、機内食が提供される搭乗クラスも存在する。ANAのプレミアムクラス、JALのファーストクラスだ。

基幹路線などでは国際線のビジネスクラス並みの食事で、高級レストラン監修の料理が提供されることも。ドリンクの種類も普通席とは違い、ビールや日本酒などもすべて無料。ただ、運賃は普通席より通常1万円以上高い。飛行時間が長い東京=沖縄などだとじっくり楽しめるが、東京=大阪、福岡などだと、かなり忙しい。

 JALやANAでも、昔は普通席でもドリンクに加えて、お菓子やサンドイッチなどが付いていた。今思えば豪華だった。ただ、飛行時間が短い路線ではドリンクのサービスすら不要という人もいるだろう。

 機内にあらかじめ用意しないといけないので、航空会社側のコストも大きい。しかも、短時間かつ限られた人数でサービスを提供しなければいけないので、乗務員にも負担がかかる。

 2010(平成22)年ごろ、ANAが機内のコーヒーを有料化したことがある。スターバックスのコーヒーを提供するとの名目で1杯200円という価格だったが、程なく無料で通常のコーヒーに戻った。ライバルであるJALが無料提供を続けたことに加え、頻繁に利用する顧客からの反発も大きかったと推測される。

 機内サービスは乗客にとって、その航空会社をイメージするのにある意味わかりやすい。特に「クロワッサンを無料でもらえた」「タリーズのコーヒーを飲むことができた」といったインパクトは大きいだろう。提携企業にとっても、商品に興味を持ってもらうことができ、サンプリング広告に近い意味合いになる。

 飛行機の機内という地上から離れた場所柄、喉が渇き、おなかがすくこともある。無料サービスと有料サービスの両方を設けて、バランスの取れたサービスを提供するのが最良ではないだろうか。

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