航空部品まで売るほど逞しい! 加速する航空業界「サイドビジネス」の抱える希望と課題点とは

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航空業界のサイドビジネスが、コロナ禍で増加している。シンガポール航空は、退役した旅客機の部品をリサイクルして製品化する取り組みを開始。機内食の一般販売は、航空会社以外にも見られるという。

機内食も座席も売る

 新型コロナウイルスの感染拡大で、航空業界は甚大な損害を受けた。特に国境をまたぐ国際線は運休が相次ぎ、完全に回復するのはまだ数年先との見方もある。業界関連企業の倒産・吸収合併も次々と起きている。

 そんななか、航空業界において旅客需要以外で収益を上げようとする動きが出始めている。例を挙げると、

・国際線で提供する機内食
・機内販売のみだった商品
・飛行機の座席や部品、備品
・就航地ならではの名産品

の販売などがある。機内食は特に人気が高く、販売直後に売り切れるケースもあり、航空会社以外が販売するケースも増えている。

 今回は航空業界で急増する本業以外のビジネスについて、国内・海外の実例を交えて紹介する。

「おうち機内食」が人気

JALが一般販売する国際線機内食「BISTRO de SKY」。JALショッピングより抜粋(画像:JAL)
JALが一般販売する国際線機内食「BISTRO de SKY」。JALショッピングより抜粋(画像:JAL)

 機内食はその名の通り、本来は機内のみで提供される。その機内食を日本の航空会社で最も早く販売したのは全日本空輸(ANA)だった。

 ANAは2020年12月、国際線エコノミークラスの機内食(メインディッシュ)を冷凍加工し、自社の通信販売サイト「ANA STORE/ANAショッピング A-style」で販売。すると、発売直後に売り切れるほどの人気となった。機内食で実際に使われているトレーや食器とのセット商品もあり、こちらも即完売が続いている。

 一方、日本航空(JAL)も2021年7月に国際線機内食「BISTRO de SKY」を販売開始。こちらも発売から数日で完売する人気ぶりだ。家庭用電子レンジで温めて食べられるように一般向けに開発され、その後も発売されるたびにすぐ完売している。

 JALはこれに先立ち、羽田・成田両空港にある国際線自社ラウンジで提供しているビーフカレーを冷凍レトルト化して、2020年8月から通販サイト「JALショッピング」で販売しているが、こちらも好評だ。このカレーは通常、ラウンジ利用資格のある搭乗者しか食べられず、さらに味の良さでも知られている。

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