コロナ収束の試金石 「大型ジェット機」の運航再開、日本が後れを取っているワケ

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新型コロナウイルスの感染拡大から2年余り。大型ジェット機が再び旅客便として運航され始めている。活発化する海外の動きと、日本の現状について考える。

世界で次々「A380」運航が再開

ANAのA380「フライングホヌ」(画像:シカマアキ)
ANAのA380「フライングホヌ」(画像:シカマアキ)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の航空業界に多大な影響を及ぼした。特に、航空需要の激減により、大型ジェット機の使用頻度も減少。かつて世界の空を圧巻したボーイング747型機、総2階建てのエアバスA380型機などの運航休止、さらには退役させる動きも相次いだ。

 しかし2年余りをへて、大型ジェット機が再び旅客便として運航され始めている。

「A380」の世界最大所有数を誇るエミレーツ航空は、需要が高いロンドン線などで徐々に運航再開。2021年10月から2022年3月まで開催されたドバイ万博にも合わせ、A380の就航都市を増やしていった。

 その後、シンガポール航空やカンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)なども、2021年秋ごろから再びA380での運航を開始。ANAも成田―ハワイ線でA380「フライングホヌ」の運航を、2022年7月から再開すると発表済みだ。

 特に欧米では「ウィズコロナ」の姿勢で入国規制を緩和する動きが見られる。航空需要の高まりにより、今後さらに大型ジェット機での運航が増えることが見込まれる。

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