国内線「機内食」最新事情 もはや食べるだけにとどまらない? 飲料・菓子メーカーとコラボ戦略も

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時代ごとに変遷してきた「機内食」。その最新事情を紹介する。

航空会社ごとに微妙に異なる「機内食」

スターフライヤーの国内線で提供される「タリーズコーヒー」(画像:シカマアキ)
スターフライヤーの国内線で提供される「タリーズコーヒー」(画像:シカマアキ)

 飛行機に乗ると提供される「機内食」は、時代ごとに変遷してきた。例えば、現代では「短い路線では提供されない」「搭乗クラスが上だと豪華」「格安航空会社(LCC)は有料」などが代表的だろう。

 誰しも、飛行機に乗って空の上で味わう食事、という非日常のスペシャル感は何物にも代えがたいと感じるはずだ。新型コロナウイルス禍では、平時にはほぼなかった機内食の通信販売が人気を博した。

 日本国内線における機内食は、現在はソフトドリンクのみ無料であるのが基本だ。しかし、実は航空会社によって、その提供内容は微妙に異なる。LCCは水すらも有料で、市価よりやや割高で販売している。一方、上級搭乗クラスでの機内食は健在で、高級レストランのフルコースのような料理が提供されることもある。

 ただ単に、飛行機で食べるだけにとどまらない機内食。その最新事情を紹介する。

オリジナルブレンドコーヒーにチョコ付きも

JALオリジナルドリンク「スカイタイム」は現在5代目(画像:シカマアキ)
JALオリジナルドリンク「スカイタイム」は現在5代目(画像:シカマアキ)

 ANAやJALの日本国内線では、ソフトドリンクのみ無料であるのが一般的だ。冷たい飲み物として緑茶やアップルジュース、温かい飲み物ではコーヒーやスープなどが用意されている。両社とも人気が高いのはコンソメスープ。夏季限定で、アイスコーヒーが提供されることもある。

 JALには昔からオリジナルドリンク「スカイタイム」があり、現在は2020年12月にリニューアルされた5代目「ももとぶどう」だ。両社とも短い飛行時間だとドリンクのサービスはないが、頼めばもらえる場合も。アルコールドリンクは、普通席では有料だ。

 また国内他社のあいだでは、無料のソフトドリンク“+α”で日系大手2社との違いをアピールする動きが見られる。

 北海道が拠点のAIRDO(エア・ドゥ)は、コーヒー専門店・珈房サッポロ珈琲館のブレンドコーヒー、北海道北見地方産のたまねぎで作るオニオンスープなどをラインアップ。

 ソラシドエアは高級だしのアゴ(トビウオ)とユズの風味で人気の「アゴユズスープ」に加え、UCCと共同開発したオリジナルコーヒーを提供する。いずれもおいしい。

 スターフライヤーは2006(平成18)年の就航時から「タリーズコーヒー」と共同開発したオリジナルブレンドを提供。明治のチョコレートも付き、これを目当てに乗るビジネスパーソンも実はいる。

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