廃棄物か?資源か? 世界3位の海運会社が「プラごみ」輸送中止宣言、でも同業他社ドッチラケな理由

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フランスの海運大手CMA-CGMが1日から、プラスチックごみの海上輸送を止めると発表した。プラスチックごみの輸出規制に関するバーゼル条約に基づいた措置。欧州からアジア・アフリカまでといった発展途上国への輸送を止めると発表している。

輸送を止める背景

CMA-CGMのコンテナ船(画像:CMA-CGM)
CMA-CGMのコンテナ船(画像:CMA-CGM)

 フランスの海運大手CMA-CGMが6月1日から、プラスチックごみの海上輸送を止めると発表した。プラスチックごみの輸出規制に関するバーゼル条約に基づいた措置だ。ヨーロッパからアジア・アフリカまでといった発展途上国へのプラスチックごみの海上輸送を止めると発表し、既に実行している。

 プラスチックごみは、表向きには輸出先の国でのリサイクルの原料として輸出されている。プラスチックごみのリサイクルを行うには、きれいであること、きっちり分別されていることが前提である。しかしながら、ただ単にプラスチックごみが詰め込まれている海上コンテナもあるとのことだ。

 インドネシアを例にとると、ヨーロッパからのプラスチックごみのコンテナの中には、紙も混じっているという。というのも、再生紙の原料となる紙を輸入するためには、プラスチックごみも受け入れざるを得ない事情があるとのことだ。なお、多くのプラスチックごみは、再利用されることはなく、輸出先の国内にて放置されるか燃やされるかしている。

 中国はプラスチックごみを受け入れていたが、2017年末に生活由来のプラスチックごみの輸入を禁止した。その結果、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアが、世界規模で主要な輸出先になった。

 CMA-CGMは、プラスチックごみを取り巻く状況をかんがみ、環境保護に向けて一歩を踏み出したのである。