世間の「電動キックボード」批判、メーカーはどう見てる? 企業代表が描く「普及への道のり」とは
改正道交法によって「16歳以上なら運転免許不要」という条件に変更される予定の電動キックボード。世間にはどのように受け入れられていくのか。製品を取り扱う企業の代表にインタビューした。
自転車タイプに試乗してみた

今回試乗した車両は、同社の「SWALLOW Fiido」というミニ電動バイクだ。
スペックは最高速度19km/h、最大航続距離35km、モーター出力250W、バッテリー容量36V 10.4Ahと、大型バッテリーのため航続距離にやや余裕のある、極めて平均的なモーター性能の電動モビリティだ。
現在は原付登録がされているが、その見た目は折りたたみ自転車ほどのサイズで、コンパクトな印象だ。
腰かけた際の足つきが非常に良く、自転車と全く変わらない速度域で、住宅街では自転車と同じように走行できた。コンパクトな車体ながら、175cm・60kgという筆者の体格では楽な姿勢で乗車できた。
住宅街のような場所での走行においては特に、自転車と変わらない感覚で利用でき、初めての乗車でも違和感はなかった。
ただし、片側複数車線の大通りなどでの車道を走行する場合には、それなりの経験を要する。改正法が施行されて以降は、速度制限6km/h以下というモードに切り替えれば歩道の走行も可能となる。これが、現状の車道しか走れないモデルとの違いになる。
車道から歩道への回避という自転車と同じ行動ができることを考えれば、お互いが注意して歩道のルールを守るという条件で、共存できるようになると考えられると感じた。
また、自転車の時速の方が同製品を上回っている現状を考えれば、十分な安全確認さえ怠らなければ、懸念されているような事故多発は防げるのではないかと感じた(※現在、歩道走行は認められていない)。