電動キックボードが普及したら「交通事故」はどのくらい増える? 過去の事例から試算してみた

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大手コンビニチェーンでも、電動キックボードの貸し出しを始めると発表があるなど、時代が変化し、公共の道路に今まで無かった乗り物が増えている。その乗り物の事故の懸念はどれほどのものか考える。

電動モビリティ事故への懸念と今後の予想

電動モビリティの一つ、電動キックボードのイメージ(画像:写真AC)
電動モビリティの一つ、電動キックボードのイメージ(画像:写真AC)

 ファミリーマートとLuupは2022年4月、資本業務提携を発表。店舗への電動キックボードのポート設置やマーケティング面での連携などを行うと発表した。国会では改正道路交通法が成立し、公道にはこれまでなかった乗り物が増えていく見通しだ。

 それらの乗り物の事故にまつわる懸念は、果たしてどれ程度のものなのか。

事故のない乗り物はない

 まず現在、地球上の乗り物で無事故だったものはない。それが例え、安全性が究極に求められる原子力潜水艦でも宇宙ロケットでも、何らかの事故は発生してきた。

 将来的に普及への期待が高まる自動運転技術もその一つだ。アメリカで発生したテスラの事故に関連してCEOのイーロンマスク氏は、

「アメリカでは1.5億kmの走行で1件の死傷事故が起きている。一方、テスラのオートパイロットでは計2億km以上の走行で1件の死亡事故だ。比較すればオートパイロットは、人間よりもより優れている」

との趣旨の発言している。今まさに発展途上にある自動運転にまつわる例だが、どのような乗り物も安全と事故は表裏一体と言える。

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