EVアンチをついに論破? もはや爆速普及が否定できない「8つの根拠」

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EV普及に対して、日本国内ではさまざまな理由から否定的な言説が根強い。それらの信ぴょう性をひとつずつ検証する。

8.経済性

ガソリン車とEVのコスト比較(画像:八重さくら)
ガソリン車とEVのコスト比較(画像:八重さくら)

 EVは高価な電池によりガソリン車と比べて車両の初期費用が高く、普及は難しいとの意見があるが、経済性を語るには「初期費用が高く維持費が安い」というEVの特徴を考慮する必要がある。

 例えば東京都で300万円のガソリン車と500万円のEV(ともに中型SUVを想定)を購入して10年間使用した場合、累計の保有コストは図の通りとなる。

 補助金により初期費用が軽減されるだけでなく、EVの電気代はガソリン代の半分~3分の1程度とされる。さらにオイル交換やブレーキパッドの交換も不要で維持費が安くなり、これだけ車両が高価で初期費用が高くても、最終的にはEVが数十万円程度お得になる。

 この試算では、国内で補助金が最多の東京都を例にしているが、金額の差はあれど、多くの都道府県や市区町村が同様の補助金を設けている。

 さらにEVは電池コストなどの低減が急速に進んでおり、初期費用についても数年以内にガソリン車より安くなると予想されている。

 現時点ではコロナ禍やウクライナ問題による供給不足や需要の急増で一時的に原料の価格が上昇しているが、今後供給が安定すれば、太陽光パネルのように一気に価格の低減と普及が進むだろう。

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