EVアンチをついに論破? もはや爆速普及が否定できない「8つの根拠」
EV普及に対して、日本国内ではさまざまな理由から否定的な言説が根強い。それらの信ぴょう性をひとつずつ検証する。
3. 災害に弱い?

台風や地震が多く発生する日本は災害大国とも言われ、災害時の停電を念頭に「EVは災害に弱い」とする意見がある。例えば2018~2019年に発生した大規模な停電をみると、99%復旧するまでに最大で約12日間を要しており、一見すると正しい意見に見える。
しかしEVは、ガソリンスタンドでしか給油できないガソリン車とは異なり、コンセントさえあればどこでも充電できる点を忘れてはいけない。
半径数十km圏内で全ての施設が停電することは極めて珍しく、停電していないコンセントにつなぐだけで充電できるのである。もちろん充電中はその場で待っている必要はなく、車を離れることが可能だ。
さらに、EVには大きな蓄電池が搭載されており、多くの車種にV2Hと呼ばれる自宅に電気を供給する機能が搭載されていることを思い出してほしい。
停電中は逆にEVから自宅に電力を供給でき、数日程度(太陽光発電と組み合わせれば半永久的に)停電を回避できるのだ。
一方で、大規模な災害が発生すればガソリンの供給も制限され、ニュースなどでガソリンスタンドが営業停止したり、長蛇の列ができたりする光景を一度は見たことがあるだろう。
事務所に太陽光発電を設置している筆者からすれば、災害が多い日本こそEVが必要だと考えている。