ホワイトカラーには分かるまい! 「尿意と戦うドライバー」の過酷な日常、6割超が直面する「停車できない現場」というリアル

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先日発覚した「食品輸送用の箱に排尿していた」とされる問題をきっかけに、トラックドライバーの排尿環境をめぐる課題が改めて注目されている。この問題を複雑にしているのは、個人のモラルの問題と、長時間労働や休憩インフラの不足といった社会構造的要因が重なっている点にある。

トイレ環境の改善に向けた課題

トイレ(画像:写真AC)
トイレ(画像:写真AC)

 安全に待機できる場所が見つかっても、近くにトイレがあるとは限らない。最近では、トラックが止まりやすい場所を警察が見回り、駐車違反として取り締まることも増えている。

「エチケット袋で済ませればよい」と前に触れたが、正直にいえばこれは非常時に限るべきだ。車内で用を足すこと自体、気持ちのよいものではないし、エチケット袋では大きい方には対応できない。

 こうした仕事中の排泄の問題は、事務職の人たちにはあまり意識されないかもしれない。しかしドライバーは、トイレのある場所をあらかじめ考え、その近くに車を止めて用を足すことを常に求められている。もし急な事態が起きて、しかも大きい方が我慢できなくなった場合には……これ以上の説明は控える。

 排泄に関わることで人を不快にさせるような行為は、基本的に許されるものではない。この点は物流の現場に関わる人の多くも同じ考えだろう。ただし、ドライバーの多くが排泄に関して日々苦労しているのも事実である。そしてその背景には、行政の対応の遅れや社会の理解の不足といった面があることも知っておく必要がある。

 現在、政府は将来を見すえた持続可能な物流のために、さまざまな対策を進めている。こうした取り組みは重要だが、ドライバーの排泄の問題にも目を向けてほしい。余談になるが、数年前に中継輸送の施設を取材した際、トイレがなくがっかりしたことがあった。

 排泄は人の体の自然な働きであり、人の尊厳にも関わるため軽く扱うべきではない。とくに若いドライバーを増やしたいのであれば、大きな仕組みの話だけでなく、トイレのような一見小さな問題にも目を向ける必要がある。

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