ホワイトカラーには分かるまい! 「尿意と戦うドライバー」の過酷な日常、6割超が直面する「停車できない現場」というリアル

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先日発覚した「食品輸送用の箱に排尿していた」とされる問題をきっかけに、トラックドライバーの排尿環境をめぐる課題が改めて注目されている。この問題を複雑にしているのは、個人のモラルの問題と、長時間労働や休憩インフラの不足といった社会構造的要因が重なっている点にある。

トラック駐車場所の絶対的不足

パーキングエリアに並ぶ大型トラックの車列(画像:写真AC)
パーキングエリアに並ぶ大型トラックの車列(画像:写真AC)

 一応断っておくが、非常時のトイレの問題は別の話である。とりわけ長距離輸送を担うドライバーは、一度は車がまったく動かないような異常な渋滞を経験しているはずだ。そのときに問題になるのが排泄の問題である。

 1992(平成4)年前後だと記憶しているが、筆者は当時トラックドライバーとして働いていた千葉県流山市の営業所から名古屋まで走っていた。東名高速を順調に進んでいたものの、上郷サービスエリアの手前で急に渋滞に入り、車がまったく動かなくなった。関ヶ原付近の大雪が原因で、大規模な渋滞が起きていた。

 最終的に、この渋滞から抜け出せたのは14時間後だった。停車していた場所は上郷サービスエリアから3kmほどの地点だったため、歩いて行くこともでき、トイレも使えた。ただし、サービスエリアやパーキングエリアが近くにない状況であれば、路肩で済ませるしかなかっただろう。

 同僚のドライバーは、首都高速の辰巳JCT上で事故による通行止めに巻き込まれ、5時間ほど動けなくなった。この同僚は周囲への配慮から、トラックに積んでいた段ボールで簡易のトイレを作った。これが車内に閉じ込められていた人たち、とくに女性から感謝され、後日会社には複数の礼の電話や手紙が届いたという。

 このような非常時に、やむを得ず立ち小便などをしてしまうことについては、ある程度は理解してほしい面もある。ただし一方で、特に都市部ではトラックを安心して止められる場所が非常に少なく、それがドライバーの排泄の問題を難しくしている。

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