「真面目に払ったら会社が潰れる」 運送業界などに広がる社保料・税金滞納倒産! 2025年度221件で過去2番目の高水準

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帝国データバンクの調査で、2025年度の社会保険料・税金滞納を起点とする倒産は221件と過去10年で2番目の高水準に達し、その97%が破産に直結。運輸・通信業も26件に上り、物流業の資金繰り崩壊が鮮明となっている。

調査概要と倒産の実態

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 帝国データバンクが2026年4月7日に公表した調査結果が衝撃的だ。2025年度、税金や社会保険料の未納が引き金となった倒産は221件に達した。これは過去10年で2番目に高い水準だ。なかでもトラック運送を含む「運輸・通信業」は26件。現場のひっ迫した状況が、あらためて浮き彫りになった。

 見過ごせないのは、倒産件数の97%に当たる215件が

「破産」

を選択している事実だろう。ここからは、一度でも社会保険料の支払いが滞れば、民事再生などで立て直しを図る時間さえ与えられず、即座に事業が消滅してしまう厳しさが読み取れる。

 なぜ、これほどまでに脆いのか。背景には、

「未納が発生した際に行われる当局の対応」

がある。社会保険料の滞納があれば、売掛金の差し押さえが速やかに行われる。そうなれば、事業を動かすための運転資金は完全に断たれてしまう。もはや物流企業が背負う公的な負担は、個々の経営努力で飲み込める限界を超えている。それは収益の仕組みそのものを、内側から壊し始めているのだ。

 人件費を上げれば、それに連動して社会保険料の負担も膨らむ。この逃れられない構造をどう捉えるべきか。物流という社会の基盤をこれからも守っていくためには、荷主に対して適正な費用負担を求めていく――その道は、もはや避けては通れない段階に来ているのだ。

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