ホワイトカラーには分かるまい! 「尿意と戦うドライバー」の過酷な日常、6割超が直面する「停車できない現場」というリアル

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先日発覚した「食品輸送用の箱に排尿していた」とされる問題をきっかけに、トラックドライバーの排尿環境をめぐる課題が改めて注目されている。この問題を複雑にしているのは、個人のモラルの問題と、長時間労働や休憩インフラの不足といった社会構造的要因が重なっている点にある。

尿ペットボトルの不法投棄

ウェブサイトに掲載された「配送委託先における不適切な衛生管理事案とお詫び」(画像:コープみらい)
ウェブサイトに掲載された「配送委託先における不適切な衛生管理事案とお詫び」(画像:コープみらい)

 しかし一方で、以前からドライバーの行いをめぐって問題が指摘されている。ドライバーが、用を足した尿を入れたビニール袋やペットボトルを道路脇に捨てるという問題である。

 これは道路の清掃に関わる人たちに不快感を与えるだけではない。尿がたまり、限界を超えたペットボトルが破裂することもあるとされる。こうした不法投棄は、トラックが休憩のために停車しやすい道路の路肩や、高架下の空き地、インターチェンジやジャンクション(JCT)の周辺などで見られる。

 本稿の執筆にあたり、筆者(坂田良平、物流ジャーナリスト)は、複数の運送会社の経営者に意見を聞いた。回答の表現には違いがあるものの、趣旨はおおむね共通している。

・こうした事例は、モラルを欠いた一部のドライバーによるものであり、例外的な行動だということ
・ただし、生理的な理由から尿を我慢できず、立ち小便をしたという話自体は現場で耳にすることがあること

 補足しておく。近年では、100円ショップでも尿を固めて処理できる袋が販売されている。そうした準備がなく、ビニール袋やペットボトルを使ったとしても、それを捨ててよい理由にはならない。まして、それらは仕事で使う道具であり、客の商品を運ぶ通い箱でもある。食品を運ぶための箱の中で用を足す行為は、到底認められない。

 物流の現場に関わる人の多くは、こうした行為が業界全体の姿だと受け取られることを強く懸念している。そのため、こうした行為にははっきりとした批判の声が上がるのである。

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