「フォークリフト運転免許」が1位に! 現場が「仕事・転職」に活かせた――と答える根本理由
資格保有66%、取得希望60%。だが現場で役立つ資格の首位は12%のフォークリフトだった。IT志向が強まるなかでも、物流の現場はなお人の操作に支えられている。このギャップは何を意味するのか。データから見える実務の実像を追う。
物流現場における資格の実効性

ネット求人大手のエン(東京都新宿区)が2026年3月24日に公表した、1189人を対象とする調査は、日本の働く現場に横たわる理想と現実のズレを映し出している。そこに見えるのは、見栄えよりも実利を優先する姿勢である。仕事に関わる資格を持つ人は66%に達し、資格が職を得るうえで欠かせない条件となっている様子がうかがえる。
目を引くのは、現場や技術に関わる職種で、実際に仕事や転職に役立った資格の1位が
「フォークリフト運転免許」
で、割合は12%だった点だ。10%の普通自動車運転免許を上回った。この結果からは、現場で求められる力がどこにあるのかが、ある程度は見えてくる。
高度化が進むなかで、古く見える技能がなぜ上位にとどまるのか。違和感も残るが、その背景には無視しにくい現実がある。ここから、その流れを順に追っていこう。