中国4社が「上位10」を占める衝撃――BYD首位&イノベ評価47%、揺らぐドイツ勢と再起動する欧州勢
EVとHVが交錯する自動車市場で、中国BYDがイノベーションランキング首位を獲得。国別シェア約47%に達し、ドイツ勢の牙城が揺らぐ中、主導権は電動化とソフト領域へ急速に移行している。
体験価値の速さが決める覇権

本場ドイツの研究機関が中国メーカーの実力を高く認めた。この事実は、かつての「安かろう悪かろう」という見方が、もはや過去の遺物になった現実を突きつけている。最先端の機能を形にする早さや、乗り手が感じる満足度において、中国勢が既存の勢力を追い抜いている場面は多い。
伝統あるメーカーと新興の中国勢との間に生まれた実力の差は、市場での評判やブランドへの信頼を、根底から覆しつつある。古い思い込みに浸り続けることは、変わりゆく市場から取り残される事態を招きかねない。
もはや、どこの国のメーカーかで優劣が決まる時代ではない。今の競り合いは、いかに早く使い手の期待を上回る体験を届けられるか、その一点に絞られている。この激流を正面から受け止め、時代の求めに応じる体制を築いた企業こそが、次なる主役の座を射止めるだろう。
日本勢がトヨタ1社のみにとどまっている現状は、こうした速さへの戸惑いを隠せていない。壊れにくい車を作るというこれまでの強みに甘んじることなく、中身を常に新しく塗り替え続ける力こそが、生き残るための道標となる。