中国4社が「上位10」を占める衝撃――BYD首位&イノベ評価47%、揺らぐドイツ勢と再起動する欧州勢
中国勢の圧倒的な開発スピード

初めて首位を奪ったBYDの勢いが止まらない。他社を突き放すような開発成果を、矢継ぎ早に繰り出している。コンパクトカーの「ドルフィン」や「シーガル」に載せた「自動運転レベル2+」の支援機能は、市場から高い評価を得た。さらに「アット2」は、充電の速さや航続距離、電費といったあらゆる項目で、同じクラスのなかで最も高い点数をもぎ取っている。
約400km走る分をたった5分で補う充電網の整備も進めており、使い勝手を重んじる姿勢が評価をさらに高めた。主要な部品を自社で作る仕組みが、性能の向上と開発期間の短縮を一度に成し遂げている。
量産ブランドの順位に目を向けると、BYDが頂点に立つ一方で、日本勢もトヨタが3位、日産が4位としぶとく上位を守った。トヨタは燃料電池車「ミライ」の技術が認められ、日産も「リーフ」が車種別で10位に食い込むなど、これまでの積み重ねが形になっている。
上位10ブランドの顔ぶれを国別で見ると、景色は一変する。中国が四つ、日米がそれぞれふたつ、欧州と韓国がひとつずつと並び、ドイツ勢の名前は消えた。グループ全体では2位だったVWも、ブランド別では11位まで順位を下げている。大衆車としての魅力が薄れているという、市場からの厳しい突きつけだろう。車作りが電気やソフトへと移り変わるなか、これまでの部品網や仕事の進め方に頼り切った組織では、もはや立ち行かなくなっている。
高級車の世界では、首位のメルセデス・ベンツを筆頭にBMWが3位、アウディが4位とドイツ勢が意地を見せた。だが、ここでも中国勢の追い上げは凄まじい。2位の小鵬、5位の仰望(Yangwang)、6位の尊界(Maextro)が上位に名を連ね、ドイツの牙城を脅かしている。自動運転の賢さや車内の情報システムといった、乗り手が違いをはっきりと感じる部分で、中国メーカーは着実に自分たちの優位を固めつつある。