“日本車の牙城”タイのモーターショーで起きた衝撃――「BYD首位」「中国勢上位8割独占」が示す市場構造の転換

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BIMS2026は成約13.3万台(前年比71.8%増)と活況を呈した一方、上位10ブランド中8を中国勢が占拠。日本勢のシェアは3割へ低下し、市場構造の急変が鮮明となった。

バンコクモーターショー熱狂拡大

タイ(画像:Pexels)
タイ(画像:Pexels)

 バンコク国際モーターショー(BIMS2026)が、2026年4月5日にその幕を閉じた。会場を訪れた人々は約180万人。前年を12%も上回る熱気が会場を包んだ。40近いブランドが顔を揃えるなか、全体の成約台数は前年比で71.8%増となる13万2951台を記録した。2020年以降、もっとも数字が動いた開催となったわけだ。

 会場の視線をさらったのは、比亜迪(BYD)を中心とした中国勢だった。成約台数の上位10ブランドのうち、実に八つを

「中国勢」

が占めている。タイの自動車市場でいま、何かが根本から作り変えられようとしている。

 中国メーカーの強みは、電池や半導体といった基幹部品を自前でまかなう体制にある。市場の風向きが変われば、すぐさま在庫を動かせる供給の足の速さがある。彼らにとって今は、目先の利益よりも市場をどれだけ速く、広く手に入れるかが優先事項なのだろう。本イベントも、事前の集客を確実に契約へと繋げるための、極めて効率的な取引の場として使いこなしていた印象がある。

 足元ではローンの審査が厳しくなるなど、消費者の財布のひもは決して緩くない。そんな逆風のなかで、なぜ中国勢だけがこれほどまでに買い手を引き寄せることができたのか。その実態を、経済の動きから読み解いていきたい。

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