「不祥事は絶対に忘れない」 それでも“旧ビッグモーター”の流れをくむ企業が4位浮上! 顧客満足度ランキング、5610人の選択とは
5610人の実体験が示した中古車市場の現実。首位オートバックスカーズは71.8点で5年連続トップ、WECARSは69.7点で4位に浮上した。一方、9位ネクステージは65.9点に沈む。価格ではなく「購入後の安心」が評価を分ける中、信頼の行方が厳しく問われている。
顧客評価が映す業界の現状

2026年4月1日。オリコン(東京都港区)が発表した顧客満足度調査の結果は、いまの中古車業界が置かれた立ち位置を容赦なく明らかにするものだった。調査に応じたのは、この5年で実際に中古車を手にした5610人。彼らが下した評価のよりどころは、自ら身銭を切って得た、生々しい体験そのものだ。
中古車という商品は、手に入れて乗り回してみるまで、その中身が本当のところどうなのかが見えにくい。かつては、湯水のように注がれる広告費が、いわば「質の保証」として機能していた時期もあった。だが、相次ぐ不祥事がその前提を根底から壊してしまった。
いま、買い手は企業が外に向けて発する言葉を信じていないだろう。頼れるのは、自分自身の経験だけだ。こうした疑いの目が向けられるなかで、オートバックスカーズが5年連続で首位を守り抜いた。このことの重みは、もっと知られていい。
一方で、不祥事に揺れた旧ビッグモーターの流れを汲むWECARSが4位に食い込んだ事実は、業界の潮目が変わりつつあることを物語っている。もっとも、これを安易な復活劇と捉えるのは早計だろう。そこには仕組みの隙間や、情報の伝わり方、そして消費者がしたたかに損得を天秤にかけた結果が、複雑に絡み合っている。