あなたの愛車の色は何ですか? 「売るならホワイト一択」とよく聞きますが、その選択は本当に自由なのでしょうか
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2025年の世界調査で、車体色の75%はホワイト・ブラック・グレーに集中。資産価値と生産効率が無彩色を押し上げる一方、EV拡大で有彩色も台頭し、色選びは経済合理と自己表現の分岐点となっている。
車体色が示す市場の実像

車体色は、個人の好みの表れだけではない。そこには社会の空気感や経済の安定性、さらには中古車市場の需給といった実利的な側面が複雑に絡み合っている。
世界的なコーティング企業であるアクサルタが2026年4月2日に公表した「第73回世界自動車人気色調査報告書」は、1953年の調査開始から現在に至るまで、世界各地のメーカーが指標としてきた重みのあるデータだ。70年という長い歳月を経て、車は個人の所有物という枠を超え、世界規模の流通網で即座に換金できる「金融資産」としての性格を強めてきた。
2025年の最新報告書を読み解くと、依然として無彩色の占有率が高い一方で、色彩によって自身の意思を示そうとする新しい動きも兆しを見せている。