コロナ収束の試金石 「大型ジェット機」の運航再開、日本が後れを取っているワケ
ANAはハワイ線で7月にA380再開
大型ジェット機といえば、かつてはアメリカのボーイング社による「747」シリーズが主力だった。その後、フランス・エアバス社の「A380」が登場し、世界の主要航空会社が次々と導入した。
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日本では「ジャンボジェット」と呼ばれて親しまれた747は、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)が導入し、国内線および国際線で多く運航された。そして、747が全機退役した後、ANAがフランス・エアバス社の「A380」を3機導入。「フライングホヌ」の愛称で3機全て違うデザインで、2019年5月に成田―ハワイ線へ投入された。
だが、新型コロナによる影響で、国際線は多くの路線で運航停止。観光客がメインのハワイ線も例外ではなかった。ANAのハワイ線は、A380での運航は一時期を除いて運休となり、その間は国内の遊覧飛行や機内見学イベントなどに使用されていた。
フライングホヌの就航時、機内がハワイ線仕様であったことに加え、ANAがホノルル空港に専用ラウンジを設置するなど、大いに盛り上がった。筆者も2020年1月にホノルル往復で搭乗したことがあり、他とは違うサービスや機内食などを体験、とても楽しい思いをした。
2022年3月以降、日本は入国規制を緩和。ワクチン3回接種済みなどを条件に、帰国後の隔離義務を事実上撤廃した。現地出発72時間以内の検査および陰性証明書の提出などはまだ必要だが、海外旅行へのハードルが以前より下がったのは間違いない。
さっそく大型連休(ゴールデンウィーク)にハワイへ旅行する日本人の様子も、ニュースで報じられた。今後「夏休みや年末年始に向けて需要が増える」と見込んでのA380運航再開に他ならない。