なぜ「認定中古車」は消費者に知られていないのか? 理解度「3割以下」という衝撃、「名前は聞いたことあるけど……」 を考える

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認定中古車の認知は31.8%、だが中身を理解する層は購入経験者でも35.8%にとどまる。価格差を「損」と感じた瞬間に思考は止まる。なぜ保証という価値は伝わらないのか。1,036人調査から、中古車市場の心理的盲点を解く。

普及の臨界点

 この仕組みが当たり前になるには、その中身をちゃんと分かっている人が、ある程度の数まで増えなければならない。今のところ、中身までしっかり理解している人は、車を買ったことがある人で35.8%、これから買おうとしている人では24.9%にとどまっているのが現実だ。もし、半分以上の人が納得して選ぶような未来を目指すなら、今の状態はまだ道半ばと言わざるを得ないだろう。

 高いお金を払う意味が、はっきりと目に見えるようになること。車を探すサイトで、ごく当たり前の選択肢としていつも目に触れるようになること。そして何より、買った後に「選んでよかった」という声がみんなの間で自然に広がっていくこと。こうした条件がひとつずつ重なっていって、ようやく世の中の流れは変わり始める。

 とりわけ大切なのは、認定中古車を選ぶことが「将来の得」に結びつくと信じられるかどうかだ。きちんと手入れされ、質が守られた車は、次に手放すときも他の車より高く買い取ってもらえる。そんな確かな流れが見えてくれば、人々の見方はがらりと変わるはずだ。高い買い物であることを損だと感じるのではなく、将来高く売るための「蓄え」のようなものだと捉える人が増えれば、選ぶ人は自然と増えていくに違いない。

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