「もう時代遅れです」 なぜ物流の最前線は“デジタコ”を嫌うのか? 装着率85%を目指す国と、現場に広がる妥協

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トラックの8割に導入済みのデジタコ。法令順守を前提とするが、停車や荷役の詳細な記録は困難で、配達管理アプリの導入が進む。2027年には装着率85%目標のデジタコも、物流現場の実態に十分応えられていない現状が浮き彫りとなる。

デジタコビジネスの限界

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 ほとんどの運送会社は、助成金を利用してデジタコを装着している。いい方を変えれば、デジタコビジネスは既得権益に守られてきたため、「法令に従っていれば十分」と発展性の乏しい製品が多い。

 例えば、デジタコのデータをTMS(Transport Management System、輸配送管理システム)などの他システムと連携させるのは簡単ではない。データ形式が標準化されておらず、デジタコメーカー自身がAPI開発に消極的だからである。

 利用シーンに応じて配達管理アプリとデジタコを使い分け、ステイタス記録を統合して運転日報に出力できるソリューションも登場しているが、選択肢はまだ限られている。要するに、現在の運用で求められる使い方に、多くのデジタコは対応できていないのだ。

 2024年4月の「物流の2024年問題」を契機とした物流革新政策は、2026年4月から大手荷主・元請事業者に対し、輸送効率向上に関する罰則付き努力義務を課す段階に入る。しかし、デジタコビジネスのように既得権益に守られた物流機器メーカーや物流システム会社が、物流革新の足を引っ張るケースも各所で見られるようになってきた。

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