「車内スマホ = 一発免停」なのに、なぜ“タッチスクリーン”は許されるのか? 車線逸脱「42%増」衝撃データをご存じか
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運転中のタッチスクリーン操作は車線逸脱42%増、操作精度58%低下と危険が顕在化。欧州は物理スイッチ回帰を開始、次世代車の安全設計が試される局面にある。
瞳孔と皮膚が示す脳の負担

研究に参加した16人の参加者がシミュレーターを運転する間、センサーが彼らの視線、指の動き、瞳孔径、皮膚電気活動を追跡した。瞳孔径と皮膚電気活動は、精神的な努力、つまり「認知負荷」を測定する一般的な方法である。たとえば人は集中しているときに瞳孔が大きくなる傾向がある。
参加者は運転中に12インチのタッチスクリーン上の特定のターゲットをタッチすることが求められ、この動作を「Nバック課題(N-back task)」の三つのレベルに取り組みながら行った。実験で設定されたNバック課題は、2.5秒間隔で音声で提示された数字列を聞き、指示された順番の数字を答える課題であった。
参加者のパフォーマンスは、さまざまな条件下で大きく変化した。
タッチスクリーンを操作している際、参加者は車線内で左右にブレる頻度が42%増加した。一方でNバック課題では結果に影響を与えなかった。
運転中はタッチスクリーンの操作の精度と速度が58%低下し、Nバック課題中はさらに17%低下した。
Nバック課題中で認知負荷が高い状態の場合、タッチスクリーンを見る時間は26.3%短くなった。
Nバック課題が導入されると、参加者がタッチスクリーンを見る前に手を伸ばして、手が視線を遮る危険な現象が63%から71%に増加した。
研究チームはまた、参加者が触れようとしているスクリーン上の対象領域のサイズを拡大しても、パフォーマンスは特に向上しないことも突き止めた。