路線バスはこのまま消滅するのか? 全国減便10%、2025年に露呈したインフラ崩壊の臨界点
2025年、日本のバス業界は耐え忍ぶ段階から構造再編を迫られる年に突入した。労働時間規制で全国便の約10%が減便、都市部も影響を受ける一方、AIオンデマンドや完全キャッシュレス化で効率改善の兆しも見え、維持策と技術革新の両立が課題となる。
ドライバー不足の都市部波及

2025年は、日本のバス業界にとって「耐え忍ぶ年」から「構造の組み替えを迫られる年」へと明確に舵を切った1年となった。いわゆる「2024年問題」に端を発した労働時間規制の厳格化が完全に定着し、ドライバー不足は地方の過疎路線のみならず、都市部の主要路線さえも飲み込んでいる。
一方で、AIを活用したオンデマンド配車や完全キャッシュレス化の実証が社会実装の段階に入り、従来の「定時定路線」という固定観念から脱却しようとする動きも鮮明になった。2025年末時点の深刻な実態と、技術革新がもたらす一筋の光を俯瞰する。