大阪・南河内「交通消滅」の瀬戸際! 金剛バス「廃止」から2年、自動運転は本当に地方を救えるのか?
南河内で進む“交通の空洞化”が、いま臨界点を迎えている。金剛自動車撤退で1日200本の路線が消え、代替策として期待された自動運転バスも中国製EVの不具合で暗礁に。通勤通学を支える地域交通は持ちこたえられるのか。人口減と人手不足が重なる現場の実像に迫る。
都市近郊に広がる“交通空白地帯”

南海バス、近鉄バス、地方自治体の有償運行車両と、さまざまな路線バスが次々に駅前ロータリーにやってくる。なかには通勤・通学客で満員の車両も。12月中旬、平日朝の通勤ラッシュを迎えた大阪府富田林市の近鉄富田林駅南口。バスを降りた乗客は足早に駅へ向かい、近鉄長野線の列車を待つ。
富田林市と周辺の河南町、太子町、千早赤阪村の南河内4市町村は、住民の約2割が大阪市へ通勤通学している。富田林市以外の3町村には鉄道駅がない。最寄り駅までの移動はバスが頼りだ。河南町から大阪市浪速区へ通勤する女性は「バスの本数が少なく、本当に不便。何とかしてほしい」と訴える。
大阪府羽曳野市の近鉄上ノ太子駅は太子町の最寄り駅。コミュニティーバスで駅にやってきた若い男性は
「バスの本数は1時間1本ほどしかない。町村部とはいえ、ここは大阪なのに、困ったもんや」
と苦笑いしていた。