「入社2年目で年収600万」 高速バスドライバーが“憧れの職業”に大変身? 大学生も応募するブランド戦略を考える

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WILLER EXPRESSは2025年、販売席数減にもかかわらず乗車率87.5%、平均単価5594円で増収増益を達成。最大の課題はドライバー不足で、国内外の人材育成とブランディングに注力し、2026年までに30人のハイウェイパイロット純増を目指す。

販売席数減少と乗車率・単価上昇の意味

WILLER EXPRESS東京営業所にて(画像:菅原康晴)
WILLER EXPRESS東京営業所にて(画像:菅原康晴)

 高速バス大手のWILLER EXPRESSは2025年12月4日、東京都内で「2026年戦略説明会」を開催した。同社の平山幸司社長が2025年を振り返り、2026年以降の戦略を説明した。

 同社の2025年の高速バス事業では、販売席数が2019年比で22%減、2024年比で6%減(見込み)となった。一方で乗車率は2019年の79.2%、2024年の85.8%に対し、2025年は87.5%(見込み)に上昇した。平均単価も2019年の4848円から2024年の5328円、2025年は5594円(見込み)と上昇し、増収増益を達成した。

 販売席数が減少する一方で、乗車率と単価が上昇している。この状況が示す意味は何か。平山社長によれば、販売席数減少の主な要因は

「ハイウェイパイロット(ドライバー)の不足」

にあるという。企業にとって増収増益は最も望ましいゴールである。バス事業者の場合、乗車率と単価の上昇が増収増益の主な要因であれば、理想的な展開といえる。

 しかし一方で、ハイウェイパイロット不足により、

「需要はあるのに販売席数を増やせない」

状況がある。この場合、より多くの商品を販売したいが生産が追いつかない状態となり、潜在的な機会損失が生じる可能性がある。

 高速バス事業では、乗車率100%以上の席数を販売することはできない。製造業のように在庫を倉庫に蓄えることはできず、他の交通事業同様、「その日・そのときに提供するサービス」は「その日・そのときに生産」する必要がある。

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