韓国に惨敗! 交通行政の限界が生んだ「1万台の差」――日本の横断歩道は本当に安全か

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大阪・守口市に日本初の「埋込型信号」が登場した。横断歩道に埋め込まれたLEDは、高齢者や子どもなど交通弱者の視線に入りやすく、薄暮時や視界不良でも安全性を高める。韓国では導入で事故率13%減、スクールゾーンでは24%低減の実績もある。

埋込型信号の実用化

通常の横断歩道(画像:Pexels)
通常の横断歩道(画像:Pexels)

 2025年6月、大阪府守口市の大枝公園前に、日本初の「埋込型信号」が設置された。従来の縦型や吊り下げ型信号とは異なり、横断歩道の地面に埋め込まれたLEDラインが黄色に点灯する仕組みで、歩行者とドライバー双方への注意喚起を補助的に行う。

 設置したアトラス埋込型信号機(大阪府大阪市)によれば、高齢者や子どもなど交通弱者の安全確保が主な目的で、薄暮や視界の悪い状況でも高い視認性を確保できるという。

 大枝公園前の信号は「スマート埋込信号灯 横型タイプ」「スマート埋込信号灯 丸型タイプ」、さらに歩道上から横断歩道を照らす「スマート照明ボラード」で構成されている。複数の光源により、横断歩道の存在を総合的に示すことができ、ドライバーに早期認知を促す効果もある。

 加えて、この導入は自治体の都市計画や交通戦略の一環としても位置付けられる。交通量の多い交差点や公園周辺など、歩行者の動線が集中する場所に設置することで、地域住民の安心感を高めるとともに、車両の急停車や渋滞リスクの軽減にもつながる可能性がある。都市インフラとしての価値だけでなく、地域の安全環境全体に与える効果も注目される。

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