葛飾区長が「失敗」宣言? 「青砥駅」の機能不全と空白30年──交通結節点が立石再開発に飲み込まれる日の現実味
京成電鉄で1日4万8000人超が利用する主要駅・青砥は、再開発の頓挫によって駅前機能が欠落したまま取り残されている。隣駅・立石の大規模再開発が進むなか、交通拠点の役割が移る可能性も現実味を帯びる。再開発の“失敗例”とされた街は、いま岐路に立っている。
立石集中で揺らぐ青砥の地位

青砥駅周辺は、区長が意見交換会で
「駅の周辺は大変難しい状況」
と述べるほどで、大規模なまちづくりがいまも難航している。
一方、京成押上線で一駅隣の京成立石駅では、駅前商店街を一体的に取り壊す大規模再開発が進んでいる。権利関係の複雑さや、区が負担するテナント料の高さなど課題は多いが、再開発後は区役所が移転し、葛飾区の新たな行政拠点として位置づけられる見通しだ。
立石の再開発ではバスロータリーも整備される予定で、これまで青砥が担ってきた交通拠点としての機能が立石に移る可能性がある。そうなれば、アクセス特急や、京成押上線で導入予定の
「有料特急の停車駅が青砥から立石へ移る展開」
もあり得るかもしれない。青砥の存在感はさらに薄れ、街の衰退に拍車がかかる懸念が残る。
青砥駅周辺は家賃が比較的安く、ひとり暮らしがしやすい街としての利点は残っている。条件次第では、再開発が進む立石の商店街から店舗が青砥に移り、新しい人の流れや賑わいが生まれる可能性もある。
再開発の失敗例として名が知られるようになった青砥が、周辺で進む再開発計画を踏まえて今後どのようにまちづくりを描くのかが問われている。下町再開発をめぐる議論が続くなかで、青砥の動向は引き続き注視すべきだろう。