葛飾区長が「失敗」宣言? 「青砥駅」の機能不全と空白30年──交通結節点が立石再開発に飲み込まれる日の現実味
京成電鉄で1日4万8000人超が利用する主要駅・青砥は、再開発の頓挫によって駅前機能が欠落したまま取り残されている。隣駅・立石の大規模再開発が進むなか、交通拠点の役割が移る可能性も現実味を帯びる。再開発の“失敗例”とされた街は、いま岐路に立っている。
徒歩5分が倍に膨らむアクセス負担

特に問題が大きいのが、「かつしかシンフォニーヒルズ」へのアクセスだ。ホール自体はオーケストラから落語まで幅広く使われているが、青砥駅から向かうには住宅街の入り組んだ道を進む必要がある。このわかりにくさを補うためか、周辺では道順を示す看板が多く目につく。
施設のウェブサイトには「京成線青砥駅下車徒歩5分」と記されている。しかし看板を探しながら歩く実感としては、
「少なくとも倍近い時間」
がかかると見ていい。青砥駅へ戻る際はさらにわかりにくく感じた。案内看板には駅方面の方向が書かれておらず、スマートフォンの地図を何度も確認しなければ方向がつかめない。筆者も道を誤り、気づいたときには隣駅の京成立石のほうが近い場所まで進んでいた。
総じて、目的地へ向かうにも住宅街の複雑な道を抜ける必要があり、再開発の失敗が街の機能を損なっている印象を受けた。道のわかりにくさは、行政手続きや地域イベントへの参加をためらわせる要因にもなりかねない。不満を抱く住民がいても不思議ではない。