EV「駆け込み需要」で爆売れする? BYD・Teslaなどの販売減速が示す実態とは
2025年10月の世界EV販売は178.3万台、前年同月比10.5%増と堅調を維持する一方、テスラの減少や中国メーカーの伸び鈍化が鮮明となった。2026年の税制縮小を前に、市場は駆け込みではなく地域ごとの小規模な振れにとどまる見通しだ。
電気自動車市場の成長と構造変化

マークラインズは11月26日、2025年10月の電気自動車(BEV/PHV/FCV)の販売月報(商用車を除く、推計値を含む)を発表した。2025年10月の主要15か国における電気自動車販売は178.3万台となり、前年同月比で10.5%増加した。
市場全体は成長を続けているが、中国メーカーの失速やテスラの大幅減少など、構造変化の兆しも顕在化している。さらに2026年以降、車両購置税の減免が「全額」から「半額」に縮小される政策変更が控えており、年末の販売動向の予測は一段と難しくなっている。
本稿では、
「補助金縮小 = 駆け込み」
という単純な図式ではなく、市場参加者の行動原理や各国メーカーの負荷、中国市場の季節変動、販売チャネルの耐性、サプライチェーンの限界などを総合的に検討する。これにより、2025年末から2026年初頭にかけての販売波動を分析する。