EV「駆け込み需要」で爆売れする? BYD・Teslaなどの販売減速が示す実態とは

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2025年10月の世界EV販売は178.3万台、前年同月比10.5%増と堅調を維持する一方、テスラの減少や中国メーカーの伸び鈍化が鮮明となった。2026年の税制縮小を前に、市場は駆け込みではなく地域ごとの小規模な振れにとどまる見通しだ。

需要先食いと価格待機

 例年、中国では9~10月が自動車販売の繁忙期とされる。しかし2025年は、BYDの前月比増加率が6.8%、Geelyは3.3%にとどまった。前年はBYDが前月比で20%超、他メーカーも軒並み10%以上の伸びを示していた。2025年は各社とも前月比が一桁台にとどまり、前年同月比でも伸び悩んでいる。

 この低い増加率には、複数の要因が考えられる。ひとつは需要の先食いだ。補助制度の縮小が事前に広く伝わり、9月以前に購入を前倒しした層が一定数存在した可能性がある。次に、消費者が価格下落を織り込み、購入を待っている可能性もある。価格が下がるペースの速いEV市場では、補助金縮小以上にメーカー間競争による値引きが影響している。さらに、販売店の在庫管理が保守的に変化したことも指摘できる。中国メーカーは輸出依存度を高める中、国内向け在庫を優先せず、積極的な出荷を控えた。

 いずれも、一般的に語られる補助金縮小による駆け込みという通俗的なイメージとは距離がある。

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