インバウンドは一体どこまで増えるのか? 「4000万人目前」の現実、オーバーツーリズムと受け入れ体制のギャップを考える

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2025年の訪日客は3555万人に達し、年間4000万人が視野に入った。2030年の6000万人達成には、インフラ整備や地方分散、質重視の高付加価値戦略が不可欠だが、災害や地政学リスクも存在し、日本観光の真価が問われる局面にある。

「量より質」政策の副次リスク

インバウンドの見た日本イメージ(画像:Pexels)
インバウンドの見た日本イメージ(画像:Pexels)

 国は拡大するインバウンドに対し、

「量より質」

を重視する方針を示している。ライトアップされた城の前での数十万円のプレミアムディナーなど、高付加価値な体験が企画され、インバウンドから高い評価を得た。和牛やマグロ、うになどの高級食材を用いた飲食店も多く開発されている。

 しかし時間が経つにつれ、物価や人件費の上昇でクオリティが低下し、価格に見合わない飲食店も散見される。人気観光地では外国人経営の居酒屋や喫茶店も増えているが、これは問題自体ではなく、日本人の感覚と異なるクオリティの店舗が混じることが課題だ。最近では、日本人経営の店舗でもインバウンド狙いの高額で低クオリティの飲食店が現れている。

「インバウンドだからといって高額支出する」

という認識は誤りである。鳴り物入りでオープンした施設でも、ネット上の評価を落とし、客足が遠のくケースが見られる。安易な高付加価値・高単価ビジネスは、日本の観光全体の評価を下げるリスクがある。

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