インバウンドは一体どこまで増えるのか? 「4000万人目前」の現実、オーバーツーリズムと受け入れ体制のギャップを考える

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2025年の訪日客は3555万人に達し、年間4000万人が視野に入った。2030年の6000万人達成には、インフラ整備や地方分散、質重視の高付加価値戦略が不可欠だが、災害や地政学リスクも存在し、日本観光の真価が問われる局面にある。

インバウンド6000万人の国際比較

2023年国債観光客到着数ランキング(画像:中村圭)
2023年国債観光客到着数ランキング(画像:中村圭)

 インバウンド6000万人とはどの程度の規模なのか――。

 国連世界観光機関(UN Tourism)によると、2023年の国際観光客到着数ランキングで日本は15位(2506万6000人)である。2023年以降、多くの国で観光客数は拡大しており、単純比較はできない。

 ただ参考として2023年のデータを基準に考えると、訪日客数が4000万人なら10位以内に入る可能性がある。さらに6000万人に達すると、フランスやスペイン、米国、イタリアの後に続く5位前後の水準になる見込みである(中国はコロナ禍の影響が残っており、本来は上位に位置する)。

 日本は長年、観光立国を目指してきたが、現在でも世界的に見て観光大国の水準にある。6000万人を超える規模になると、世界屈指の観光大国と肩を並べるレベルに達する。こうした国々のなかには、オーバーツーリズムが問題化している都市もある。バルセロナやヴェネチアは歴史ある観光地であるにも関わらず、市民の反発が強まり社会的な混乱を招いた例もある。

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