インバウンドは一体どこまで増えるのか? 「4000万人目前」の現実、オーバーツーリズムと受け入れ体制のギャップを考える

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2025年の訪日客は3555万人に達し、年間4000万人が視野に入った。2030年の6000万人達成には、インフラ整備や地方分散、質重視の高付加価値戦略が不可欠だが、災害や地政学リスクも存在し、日本観光の真価が問われる局面にある。

インバウンド拡大のリスク要因

訪日外客数国籍・地域別シェア(画像:中村圭)
訪日外客数国籍・地域別シェア(画像:中村圭)

 一方で、インバウンドには不確定要因が多い。

・激甚化する災害
・異常気象
・地政学的緊張の高まり
・中国の中間層所得の低下

など、外部要因による変動リスクが存在する。2025年は

「夏の日本が暑すぎる」

との理由で、旅行代理店が渡航注意を呼びかけるケースが増えた。東北などで頻発する熊被害も海外で報じられている。こうした状況が来年以降に改善される保証はない。

 日本のインバウンドの中心は中国、韓国、台湾などの近隣アジア圏であり、全体の半数以上を占める。しかし、中国や韓国からの訪日は外交問題の影響を受けやすい。すでに中国からの訪日客は影響を受けており、過去にも歴史認識や領土問題で同様の事態が繰り返されてきた。

 また、コロナ禍のようにインバウンドがほぼ消滅する事態も起こり得る。専門家は、今後も世界的な感染拡大は起こり得るとしており、一度発生すれば数年間は影響が続くことになる。インバウンドはリスクを抱えた市場である。

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