EV減速で浮上した「エンジン残り」――サプライヤーはどこで稼ぐのか【連載】自動車部品業界ウォッチ(2)

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急速なEVシフトの揺れ戻しでHVが再評価されるなか、国内外のエンジン部品サプライヤーは市場変動に対応した戦略を模索する。残存者利益を狙い、トヨタとの連携や事業譲渡を活用する動きが鮮明化している。

揺れ戻る電動化戦略

自動車部品業界の変革イメージ
自動車部品業界の変革イメージ

 自動車産業は今、100年に一度とも言われる大変革期にある。電気自動車(EV)への移行が加速するなか、従来の内燃機関向け部品を手がける企業は、従来のビジネスモデルだけでは生き残れない時代を迎えた。本連載『自動車部品業界ウォッチ』では、こうした変化のなかで各社がどのような戦略を描き、どのように新規事業や技術に挑戦しているかを追う。国内外の公開情報を整理・分析することで、自動車部品業界の“今”を浮き彫りに。EV化という大波に対応する部品メーカーの戦略と、業界構造の変化を見通すことで、読者に新たな知見と業界理解を提供する。

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 急激なEVシフトが進み、自動車業界は大きな転換点を迎えている。かつてはEVの普及によりエンジン車が短期間で姿を消すと考えられていたが、足元では揺り戻しが生じ、ハイブリッドへの回帰も進んでいる。こうした変化は市場の好みだけでなく、各国の政策やインフラ整備、バッテリー供給能力など多様な要素に影響されている。

 エンジン部品サプライヤーはこうした環境下で事業構造の見直しを迫られ、需要動向や技術開発の方向性を見極めながら戦略を描く必要がある。国内ではトヨタを中心としたハイブリッド重視の戦略が市場安定につながる一方、欧州では政策の急変や規制強化がサプライヤーに不確実性をもたらしており、地域ごとの戦略の差が顕著になっている。

 本連載では国内サプライヤーの動きを三つの類型に整理し、それぞれの狙いを読み解く。第2回では、エンジン事業に残された利益を取りにいく企業に焦点を当てることで、各社がどのように生き残りの機会を見出しているかを明らかにする。

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