リアワイパーは本当に必要なのか? 一部のオーナーが「撤去」を選ぶ根本理由
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リアワイパーは法規上必須ではない一方、セダンやクーペでは空力で自然に水滴を排し、多くのドライバーは使用頻度が低い。2025年には専用ワイパーレスキットが5000円台で流通し、デジタルミラーや後方カメラの普及で、後方視界確保と美観・燃費改善の両立が現実となりつつある。
リアワイパー非必須の現実

リアワイパーは、雨天時や後輪の跳ね上げによる泥や水から後方視界を守る装備である。意外かもしれないが、リアワイパーは法令上の「必須装備」ではない。保安基準でワイパーの装着が義務付けられているのは前面ガラスのみであり、リアに関する規定は存在しない。そのため、もともとリアワイパーがない車種も多く、適切な処理を施せば取り外しても車検に通る可能性は高い。
特にセダンやクーペは、リアガラスの傾斜が強く、ボディに沿った気流で水滴が自然に流れる構造となっている。リアワイパーがなくても視界を保ちやすく、空力特性を活かしてリアワイパーを装備しない設計が採用されるケースも多い。
一方で、スバルは「いかなる環境でも後方視界を確保する」という安全優先の方針を掲げ、多くのモデルでリアワイパーを標準装備している。2023年に登場した新型プリウス(5代目)は、空力性能とデザインを優先するためリアワイパーを廃止したことでも話題となった。
近年では、デジタルインナーミラーやバックモニターなどの先進技術が普及し、リアワイパーの役割は相対的に変化している。本稿では、リアワイパーを撤去する背景や理由、そして安全面での注意点を詳しく解説する。