LINEで新幹線予約 『LINEからEX』は本当に便利なのか? 料金・座席指定のリアルを考える
JR東海・西日本・九州は10月、新幹線予約サービス『LINEからEX』を開始する。LINE内で手軽に予約でき、年会費無料・PayPay決済も可能だが、座席指定や料金面では従来の『スマートEX』に一部劣る。
座席指定の自由度低下

『スマートEX』では座席指定をシートマップから行える。つまり、ピンポイントで「この席に座りたい」と指定可能である。
一方、『LINEからEX』は「窓側・通路側」といった大まかな選択しかできない。『スマートEX』と比べると座席指定の自由度は低い。にもかかわらず、乗車料金は『LINEからEX』の方が高い。東京~新大阪間(通常期)の料金は、『スマートEX』で1万4520円、『LINEからEX』で1万4620円である。
予約対応時間にも差がある。『スマートEX』はシステムメンテナンス時を除き24時間対応だが、『LINEからEX』は
「5時30分から23時30分まで」
さらに、予約変更の利便性も異なる。『スマートEX』は何度でも手数料無料で変更できるが、『LINEからEX』では一度払戻をして再度購入する必要がある。払戻手数料は320円。同日中の払戻と再購入には160円分のPayPay商品券が送られるが、実質無料ではない。
総じて、『LINEからEX』には料金面でのアドバンテージは存在しない。