東京で「最も高い駅」「最も低い駅」は一体どこにあるのか?
東京の鉄道駅に広がる標高差は、単なる地形の違いではない。六本木駅の地下42.3mから、大展望台駅の標高881mまで──その背後には、交通政策、土地利用、事業者戦略など多層的な判断が潜む。交通網の「高さ」を読むことが、都市の構造と未来を読み解く鍵となる。
六本木駅42.3mの深さの謎

日本の地下鉄駅で「最も低い駅」としてよく話題に上がるのは、都営大江戸線の六本木駅だ。地表からの深さは42.3mである。ただし、これはあくまで地表からの深さを指す。地形散歩ライターの内田宗治氏による著書『地形で解ける!東京の街の秘密50』(実業之日本社)では、六本木駅は台地上に建設されているため、地表からの深さでは最も低いが、海抜では麻布十番駅(地表から32.5m)の方が低いと指摘している。
一方、東京の地下鉄駅で「最も高い駅」は、地上から14.4mの高架上にある日比谷線の北千住駅である。