恐怖の「あおり運転」描いた50年前の洋画 ドラレコなき時代、日常で出くわす「理不尽な悲劇」とは
日本国内で急速に普及したドライブレコーダー。あおり運転の対抗策としても評価されているが、これがなかった時代の「路上での理不尽」とはどのようなものだったのか。その一端を垣間見ることのできる米映画がある。
ドラレコ、日本でも急速に普及

ここ5年以内で日本国内で急激に普及が進んだ自動車用品にドライブレコーダーがある。運転中のクルマの前後、さらには車内の状況を自動的に映像で記録するアイテムである。
最初はタクシーなどで採用されていただけだったが、昨今は一般ユーザーでも装着する例が増えている。
普及するきっかけとなったのは、事故発生時の責任の所在を明確にする映像的証拠に加えて、路上での他車からのいやがらせ、いわゆる「あおり運転」への対抗策として極めて有効である点が評価されたことに他ならない。
1971年の米映画『激突!』
実際、この機器によって撮影されたあおり運転の現場映像は、多くの場合有名動画配信サイトやSNSを通じて拡散され注意喚起にも役立っている。また実際に裁判などでは証拠映像として使用されていることも普及が進んだ理由であろう。
さて、路上での理不尽な嫌がらせということで、アラフォー以上の人々の中にはとあるアメリカ映画を思い出す人も少なくないことと思う。
邦題は『激突!』(1971年製作)。原題は『Duel(決闘)』といい、若き日(当時25歳)のスティーヴン・スピルバーグ監督の出世作と言われている。