阪神・淡路大震災から30年…「神戸元町」が再開発で取り残された根本理由

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神戸市が中央区の元町駅周辺再整備に向け、近くワーキンググループを発足させる。兵庫県が県庁建て替えに合わせて整備する計画だったのに、なぜ独自に動きだしたのか。

元町再開発の遅れが三宮の路線価に影響?

元町で人気の中華街・南京町(画像:高田泰)
元町で人気の中華街・南京町(画像:高田泰)

 神戸市が再開発を急ぐ背景には、三宮の地価上昇が予想以上に鈍いことがある。神戸市は阪神・淡路大震災(1995年)からの復興が一段落した2015(平成27)年、都心部の再生ビジョンや三宮の再整備基本構想をつくった。

 それに基づき、三宮では2021年に阪急神戸三宮駅が入る神戸三宮阪急ビル、サンキタ広場などの使用が始まった。現在は新しいバスターミナルが入る高層複合ビル、JR三ノ宮駅新ビル、歩行者用デッキの建設工事が続いている。すべて完成すれば、三宮の姿が一新される。

 ところが、大阪国税局がまとめた2025年の路線価をみると、近畿83税務署の最高路線価上昇率トップ10には、京都市右京区西院高山寺町の四条通を1位に京都市2か所、大阪市5か所が入ったが、神戸市の名前は出てこない。大阪市の不動産会社は

「路線価は人流が活発になったり、交通インフラ整備、街の再開発が進められたりすることで上昇する。三宮は大きな再開発が進行中だが、隣の元町が手つかずのまま。それが響いたのかもしれない」

とみている。

 神戸市の都心部再生ビジョンには、三宮だけでなく、元町や神戸駅周辺も含まれている。神戸駅周辺では駅前広場のリニューアル工事が始まったが、元町だけはほぼ空白状態。JR西日本が元町駅東口にエレベーターやエスカレーターの設置計画を打ち出したのを受け、神戸市が重い腰を上げた。

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