「車中泊」ゴミ放置・騒音トラブルでも拡大中? 若者&ファミリーが熱狂する理由とは――VANブームのジレンマを考える

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コロナ禍を契機に急成長した国内VAN泊市場は、2024年のキャンピングカー保有台数が16万5000台に達し過去最高を記録。観光費の地域還元やシェアリング拡大により、若年層やファミリー層の利用が増加し、地方経済や新しいライフスタイルへの影響力を強めている。

若年層に広がる車中泊

バンで寝泊まりする「VAN泊」に注目が集まる(画像:写真AC)
バンで寝泊まりする「VAN泊」に注目が集まる(画像:写真AC)

 ワゴン車やキャンピングカーなどのバンを使い、車内で宿泊するスタイルを「VAN泊」と呼ぶ。日本のVAN泊市場は、コロナ禍を契機に急速に成長した。日本RV協会の「年次報告書2024」によると、2024年時点の国内キャンピングカー累計保有台数は16万5000台に達し、過去最高となった。販売総額も1126.5億円で、こちらも過去最高を記録し、市場は拡大を続けている。

 注目すべきは、正式なキャンピングカーだけでなく、ミニバンやスポーツタイプ多目的車(SUV)など一般車両で車中泊を楽しむ

「ライト層」

の存在である。こうした潜在ユーザーを含めると、市場規模はさらに大きくなると見られ、VAN泊市場の高いポテンシャルを示している。

 従来はシニア層が主体だったが、若年層やファミリー層も増えている。ホンダアクセスが2023年に行った調査では、車中泊経験者の割合は20代男性が53.0%で最多となり、若年層の関心の高さが際立っている。

 SNSの普及もこの流れを後押ししている。Instagramでは「#VANlife」の投稿が世界で数百万件以上に上り、世代を問わず新しいライフスタイルとして受け入れられている。

 本稿では、VAN泊の魅力と日本市場の将来的な展望を考察する。

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