「車中泊」ゴミ放置・騒音トラブルでも拡大中? 若者&ファミリーが熱狂する理由とは――VANブームのジレンマを考える
コロナ禍を契機に急成長した国内VAN泊市場は、2024年のキャンピングカー保有台数が16万5000台に達し過去最高を記録。観光費の地域還元やシェアリング拡大により、若年層やファミリー層の利用が増加し、地方経済や新しいライフスタイルへの影響力を強めている。
観光費還元と市場拡大

VAN泊市場の経済効果は、従来の観光産業とは一線を画す。キャンピングカーなどで宿泊することで、ホテルや旅館の費用を抑え、その分を観光や地元グルメ、特産品の購入に充てる傾向が強い。この消費行動は地域経済に新たな波及効果を生み出している。
広島県三原市などの自治体は、民間企業と連携して専用の車中泊スポットを整備し、新たな観光客を呼び込んでいる。こうした取り組みにより、VAN泊は地域経済の活性化にも貢献している。
非日常体験を提供するだけでなく、
「旅行に出かけたい」
という意欲もかき立てるVAN泊。前述のとおり、2024年時点の国内キャンピングカー累計保有台数は16万5000台で過去最高を記録した。しかし、日本RV協会によると、日本と同程度の国土面積を持つドイツではキャンピングカーの保有台数が約160万台で、
「日本の約10倍」
に達する。こうした点を考慮すると、国内市場にはまだ大きな成長余地がある。