「車中泊」ゴミ放置・騒音トラブルでも拡大中? 若者&ファミリーが熱狂する理由とは――VANブームのジレンマを考える

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コロナ禍を契機に急成長した国内VAN泊市場は、2024年のキャンピングカー保有台数が16万5000台に達し過去最高を記録。観光費の地域還元やシェアリング拡大により、若年層やファミリー層の利用が増加し、地方経済や新しいライフスタイルへの影響力を強めている。

マナー改善で市場拡大

予約制の車中泊スポットを提供するケースも(画像:写真AC)
予約制の車中泊スポットを提供するケースも(画像:写真AC)

 VAN泊市場の拡大には、いくつか課題が存在する。日本トレンドリサーチとグーネット中古車が2023年5月に行った調査によると、車中泊で最も困ることは

「トイレ」

で、約6割が回答した。ほかに「車内の寝心地の悪さ」「お風呂問題」も挙げられている。これらは、利用者がより快適で安全な環境を求めていることの表れであり、今後のサービス改善の重要な指針となる。

 また、一部利用者による道の駅などでのゴミ放置や騒音といったマナー違反も問題視されている。公共の場所での車中泊にはルール整備の必要性が高まっている。これは、誰もが快適にVAN泊を楽しむために生じる構造的課題であり、業界全体でマナー啓発と仕組みづくりに取り組む好機といえる。

 課題解決に向けた動きは官民で活発化している。民間では、Carstayが全国約340か所の車中泊スポットを予約制にすることで、利用者のマナー向上と安全性の確保を図っている。自治体と企業の連携も進み、駐車場を時間単位で有料提供する「RVパークsmart」のような仕組みは、遊休地の活用と新たな観光需要の創出に貢献している。

 VAN泊は今後、社会に変革をもたらす可能性を秘めている。環境負荷の少ないサステナブルな観光スタイルとして、ワーケーションなど多様な働き方を支える拠点としても注目される。観光需要の分散化による地方創生への貢献も期待され、VAN泊市場の動向から目が離せない。

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